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 初級 ポイント

~ いろいろな一覧 ~
2版動詞 1~25課 2版動詞 26~50課 2版形容詞  例文

ゲーム   文型   副詞・接続詞   活用
・  助詞・助数詞・疑問詞

1~25課2版1版① 26~50課2版1版②  カタカナ  場所


2017年4月、サイトをリニューアルしました。
新サイト:日本語教師のN1et ➔教案ページ 授業のコツ
教案や一覧はみんなの日本語2版対応(情報量は倍以上に)、ブログページの新設など様々な面で改良しました。

~目次~
小論文とは → 何を書くか →  → 他の人と差をつける →文章の読み方

 論文とは

小論文は『自分の意見・主張を他に論じる』ものです。作文は自分の嗜好や、自分の置かれている立場(家族や仕事・経験=個人的な事)について書くものです。よく文末に「~と思う」をつけますが、これは作文です。小論文では文末に「~と考える」などを用います。
 ×と思う
 〇と考える
例えが適切かわかりませんが、
 作文はSNS(ツイッター・ブログ)
のようなものだと言えるかもしれません。SNSで「従って、私は~と考えるのである」という人はいません。自分の好きな事、ぼやき、趣味、どこでなにをだれとしたかなどの体験を書いているものがほとんどです。
参.留学生の作文・原稿用紙の書き方と作文誤用例・指導法のコツト

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他にも感想文というものがありますが、これも小論を書かせると、学生が書きがちかもしれません。感想文とは読んで字のごとく、「何かを行い、それについての自分の感想」であり、小論文とはまったくの別物です。

 を書くか

あるテーマに沿って自分の主張を述べる。詳しい説明をするよりも、実際にテーマを見てもらえば早いと思うので、下にこれまで出題されてきたテーマの例を紹介します。

学部:経営→日本と中国の消費者の違いについて
学科:経営→ジニ係数(所得の不平等)」について考えを述べる
学科:経済→少子高齢化は日本経済に影響を与えるか
学科:経済→日本女性の就職状況について(200字~300字)
学科:建築→デッサンのテーマ『ある1本の木を背景に自分の印象深い空間を書きなさい。』
学部:国際コミュニケーション→あるスーパーでは賞味期限切れの食品をお客さんに試食させ、半額で販売する。しあなたが客ならその商品を買うか買わないか。その理由も書きなさい。(400字)
他にも英作文で書かせる場合のテーマの一例↓
英作文のテーマ『どうやって日本をリーダーシップのある国にするか』


改行
改行は、文の流れではなく、内容が変わるときに行います。改行しすぎると、採点者は「段落のルールがわかっていない」「内容が不明瞭」「字数かせぎかな」と感じてしまいます。

「~以内」
「400字以内」と字数制限がある場合、8割以上は書く事が鉄則です。それ以下になると減点の対象になったり、最悪0点になります。もちろん超えるのは論外です。

「?」「!」
使うのは原則禁止です。そもそも英語の表記法であって、正しい日本語の書き方ではありません。本のタイトル自体や課題文の引用したい台詞などに入っている場合にのみ使用されます。

 論文の型

小論文には型があります。何でも自由に書いていいわけではありません。初めに自分の立場(結論)を述べ、「たしかに」で自分の主張の反論を書きます。次に、自分の主張がその反論に負けない根拠を「なぜなら」で書き、最後に内容を簡単に整理してまた結論を書きます。

①結論→②反論→③主張の根拠→④結論
①自分の主張をまず書く
②問題提起・意見提示
その主張に対する問題を考え、自分の主張を倒す主張を自分で作り、戦わせる。「たしかに~」「しかし~」といった接続詞を使い、意見を述べる
③展開
最も重要なところ。この③の内容を濃くしないと他の受験者に勝てない。
アイデアを広げる3Wなぜ・どこ・いつ 1Hどう
提示した意見の根拠を、「他の場所では?」「いつ?」「どうやって対策する?」などといったもので「なぜなら~」を用いて述べる。
④結論
内容を簡単に整理し、「よって私は~と考える」と結論を書く。

 の人と差をつける

【一般論ばかり述べても同じになる事】に留意させます。しかし、学生に言わせてみれば、「それはわかってる。でも他と違うって何書けばいいの!?」です。そういう学生はそもそも文章を書く能力に長けていないので、とにかく自分の経験や意見を盛ることで文章に説得力を持たせるやり方を教えます。
そして、【好き・嫌いではなく、社会にとってプラスかマイナスかを論じる事】にも留意させます。
「私はこれが好きだからAはいいと考える。でもBは嫌いだしダサいから悪いと考える」
こんな稚拙な文章では最後まで読んでもらえない可能性すらあります。いくら硬い言葉を使ったとしても、内容が劣っていたら、どうにもなりません。







参.初級学生のひらがな・カタカナ誤用例と直し方のコツ - N2et
参.作文指導法(なんとかアプローチ) - N2et

 章の読み方

文章を『読む』こともありますが、その際のコツも紹介します。

①まず出典を読む
何について書かれた本なのかはほとんどの本がタイトルでわかります。つまり、文章の最後に書かれている出典を読めば、先行して本の内容がわかります。
②文中の接続詞にも気を付ける
「しかし・なぜなら」などの文頭にある接続詞に注目するのはもちろん、文中にも接続詞はたくさんあります。

理由を表す「~のである」
 ・輸出が増えた。円安が進んだのである。

日本語教師のための 実践・作文指導
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日本語教師の7つ道具シリーズ3 作文授業の作り方編
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改訂版 大学・大学院留学生の日本語②作文編
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【略称の意味】
T=教師 S=学生 TS=教師から学生に ST=学生から教師に G=ジェスチャー P=場所 X=文型前の言葉 Y=文型後の言葉(前件と後件ではない) FC=フラッシュカード PC=絵カード LC=文字カード WB=ホワイトボード ◆=目標・これからやる事 ★=レアリア・プリント 1gV=1グループ動詞 L51=みん日では非提出 比.=比較対象文型 参.=参考として見ておくもの 教問=教科書問題 例文=教科書の例文 手引き=みんなの日本語の手引き  標問=みん日標準問題集 秘訣=日本語の教え方の秘訣[くわしい教案と教授法]1~13課 14~25課  26~37課  38~50課 
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