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当サイト管理人による日本語教師養成プライベートレッスンを行っています。レッスン内容の詳細はこちらのページskypeでのご依頼も受け付けています

 14課 「て形」 てください ましょうか ています(継続)

~ いろいろな一覧 ~
2版動詞 1~25課 2版動詞 26~50課 2版形容詞  例文

ゲーム   文型   副詞・接続詞   活用
・  助詞・助数詞・疑問詞

1~25課2版1版① 26~50課2版1版②  カタカナ  場所


2017年4月、サイトをリニューアルしました。
新サイト:日本語教師のN1et ➔教案ページ 授業のコツ
教案や一覧はみんなの日本語2版対応(情報量は倍以上に)、ブログページの新設など様々な面で改良しました。


 新出語

・呼ぶ:タクシーを~。L41呼びます(パーティーに)
・消す:「電気をoff」の意味で、「字をerase」では扱っていないが、教える
・止める:「駐車」「CDなどの動いている物を止める」の2つ
・曲がる:助詞はニではなく、ヘで扱う
・話す:相手が聞き役の時は「<人>に話す」。相手と話し合うのは「<人>と話す」
教科書では全てトで、ニはない

・教える:住所・名前などを~(tell)。L7:日本語を~(teach)
・手伝う:発話者が聞き手と共にその作業を行うこと
・ゆっくり:ゆっくり話す(速度)、ゆっくり休む(状態)の2つ
・もう~:「~一ついかがですか」「~一人来ます」の累加。L7の「もう~ましたか」じゃない

 教師用メモ

1.目上の人などに対する待遇の表現は扱わない

2.これらの言葉の後に助詞は来ないことに注意させる
 ゆっくり・もう・だけ・また・まっすぐ( × )~。

 教案

動詞のグループ分け
3gV→2gV→1gVの順で入れる。WBはきれいに区切る
特別な2gVは2gVとまとめて教えるよりも、まずは2gV=マスの前がエであることを覚えさせた後に入れる。
特別な2gVはマスの前を見るのではなく、言葉全体を見て2gVであることを示す


★PC食べ物・飲み物・乗り物 ★五十音図

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◆FCをWBに貼っていき、マスの前のひらがなに注目させながら、導入するが、まずはグループという言葉の意味を説明
T:動詞は3つのグループがあります。グループは友達です。(PC食べ物・飲み物・乗り物を見せる)パン、魚、肉は友達です。飛行機、車は友達です。グループです。

◆3グループ
T:(勉強します・買い物しますのFCを見せる)Nします、とシマス、キマスは3グループです

   3グループ
板書 勉強します 買い物します します 来ます

◆2グループはまず板書して、マスの前に着目させる

   2グループ マスの前が e 【iもあるが特別】
板書 おしえます たべます ねます

T: 教えます。食べます。見ます(マスの前の字を指す) 教えええ、え、ます。食べます、
 食べええ、え。ねええ、え。 え・ます。2グループです。
※特別な2gVは1gVの後に入れるので、とりあえず2gVの仕切り内には意味深な色つきの枠を書いておく

◆1グループも2gV同様マスの前を見るように言う

   1グループ
板書 い・ち・り き ぎ し み・び

(マスの前の動詞に何があるか、「き・み・り・い」以外の例を挙げさせた後、「き・み・り・い」の動詞の例を挙げさせていく)
T:キ、ます、何ですか
S:書きます
T:そうですね。書きます、1gVです。じゃ、起きますは?
S:1gVです
T:いいえ、違います。(ここで2gVの仕切り内の色つきの枠を指す) 起きますは2gVです
 起きますと書きますは友達じゃありません。起きますは・・・(2gVの所に書き加える)

板書 ※おきます みます かります います

T:この4つも2グループです。食べますと友達です。

◆最後に動詞FCを見せて、何グループか全体で言わせていき、個別に言わせる
A-1 て形の作り方
いちりg:買い・吸い・待ち・持ち・送り・借り
きg:書き・働き
ぎg:泳ぎ(L14まではこれのみ)
しg:話し・貸します
みびg:読み・飲み・遊び

1.この作り方の歌は日本語教師なら一度は聞いたことがあるだろうが、種類が実に多く、私が知っているだけでも4つはある。どの国でどの歌がメジャーなのか事前に調べておくといい。経験がある人もいるだろうが、場合によっては白けてしまう。恥を捨てることが肝要
◆まずは2gV→3gVで教え、次に1gVを歌う(歌が絶対的な教授法ではないので、おとなしいクラスならTが歌って終わってもいい)

T:2gVはマスを・・・(マスを消す)、テ(を書く)
T:3gVは覚えてください!
T:1gVは・・・(一人で熱唱→合唱)

   1グループ
板書 い・ち・り →って
   き     →いて
   ぎ     →いで
   し     →して
   み・び   →んで
   行きます  →行って
A-2  ~てください 指示
教科書、手引きでは指示→依頼の順だが、依頼→指示の順の方がわかりやすい
板書 てください ――→ ①すみませんが、~てください(依頼)
          │→ ②すみませんが、~てください (指示)
          │→ ③どうぞ、~てください(勧め)
1.それぞれの用法はGでふんぞり返って指示したり、腰を低くして依頼したりしながら示す
T:②は、(ふんぞり返って、偉そうにするG)パスポートを見せてください。(ふんぞり返って、偉そうにするG)皆さん休んでください!違いますね。
①はすみませんが。(謙虚に腰を低くして)すみませんが、皆さん休んでください。いいですか
S:だめです
T:(笑顔で)皆さん、どうぞ休んでください。ですね。これが③です。
2.指示は学生が言う機会はない事を告げる(活動につながる)
3.14課までの動詞でテクダサイと接続する動詞
指示:聞く・読む・書くなど
依頼:貸す・取る・消すなど
勧め:休む・帰る・飲むなど
◆導入
T:S1さん!(ちょっと怒鳴った感じで)
S1:はい!(びっくり)
T:来・て・く・だ・さ・い!
S1:はい!
T:ここ(WB)に書いてください!
S1:?
T:誕生日
S1:漢字ですか
T:漢字とひらがなで書いてください!
(他にも本を読んでくださいなど実際に指示→Sがそれをするということを繰り返し、「てください」が人に指示する文型であることを示す

◆「Nをください」の形は既習なので、これのNをそのままVにして「Vをください」にして教える

板書 これ   をください
   書きます をください

◆指示はSの行動範囲ならまだTの指示ぐらいしか聞かないので、Tの指示をメインに教授。Tが口パクで指示。何と言っているか考えさせる

授業中
読む・書く・聞くなど

授業中以外
起きる・とめるなど

B-1
A-3  ~てください 依頼
1.「貸し/借りてください」混同しやすい。まず「借りてください」とはあまり言わないので、「貸してください」を14課中では言い続ける。貸してくださいが相手に物を借りるという事だと定着してから借りてくださいをちょろっと出す
◆指示の復習の偉そう・怖い表情とまったく違う、謙虚な態度を示して、A-2とは違うという事を示す

T:(消しゴムを探すG)あれ、消しゴム、消しゴム・・・S1さん、すみませんが、消しゴムを?
S:貸してください

板書 すみませんが、 消しゴムをかして  ください
             手伝って
全体リピート→個別に言わせる

B-2状況を与え、文を言わせる
T:この教室は暑いですねー、S1さん(窓を指す)・・・?
S:窓を開けてください
T:今日は寒いですから、ドアを
S:閉めてください
T:(写真をS1に撮ってもらった後、写真を確認し、嫌な顔)すみませんが
S:もう1枚写真を撮ってください

◆「ちょっと」がつけられる文を紹介。この「ちょっと」は程度の少しという意味ではなく、単に文を丁寧にする依頼表現である事を説明

板書    エアコンをつけて  ください
      消しゴムを貸して
      窓を開けて
    ↑
   すみませんが、ちょっと

C-1
「はい、どうぞ」を言わずに、無言で渡すG→言わないと怖い事を教える
A-4  ~ましょうか
※動作主に注意  ましょうか(私します) てください(あなたします)
 一緒に行うマショウカの用法は14課では扱わない 「一緒に帰りましょうか/あの喫茶店に入りましょうか」 

※荷物を手伝いましょうか、と言わせないよう注意。缶を開けようとしている人に対して言うと、缶を2人で開けることになる。「手伝いましょうか」はそれ単体でいい事を伝える
 荷物を〇持ちましょうか/×手伝いましょうか
◆状況を与え、マショウカ導入
T:さ、寒いです(寒そうなG)
S:窓を閉めましょうか/エアコンをつけましょうか

板書 Vます+    ましょうか
   あけ      ましょうか
   窓を閉め    ましょうか
   エアコンをつけ ましょうか
    ええ、おねがいします
    いいえ、けっこうです
質問と答えを全体リピート→個別に言わせる

B-3

状況(時間があればSを前に立たせ、困った状況のGをやらせる)
 手伝いましょうか
 荷物を持ちましょうか
 など

B-4
C-22)は「ています」が入っているのでやらない
1.困っている状況を与えて教科書のような文を作らせてもいいし、自由な会話をさせる
最初2つの状況で、こういう風にするんだよ、としっかり説明
状況
 Tお金がない(S:貸しましょうか)
 T遠くにある塩が取れない(S:取りましょうか)
以下2つの状況は学生2人にやらせる。キューはPCを見せるなどで
 包丁で手を切る(切りましょうか)
 道に迷っている(一緒に行きましょうか
A-5  ~ています
※瞬間動詞類は入れないこと
L14たばこを吸っている
結婚している・住んでいます・持っている・知っている
着ている・はいている
物の結果状態
T:今皆さんは・・・?
S:日本語を勉強します
T:私は・・・?
S:日本語を教えます
T:(手で×を作る)ています。今日本語を、勉強しますのて形は?
S:勉強して
T:今日本を勉強しています。先生、カキアゲ先生は?
S:教えています

B-5

◆TとSがG
①TがGをする
②学生を次々前に呼んで、TはPCかFCで何のGをするか指示。一人3つぐらいG

B-6色々な人が色々な事をしている絵を見て、テイルで答えるQA
Q山田さんは何をしていますか A子供と遊んでいます

B-7B-6のPCをそのまま使って、疑問詞を使ったQA
Q山田さんはだれと遊んでいますか A子供と遊んでいます

C-3不在の理由を伝える
・さあ:「さあ、行きましょう」など、促しの表現
・あれ?:不審を抱いた時に使う。「あれ?かばんがありません」
Aさあ、会議を始めましょう Bあれ?ミラーさんは? A今電話をかけています Aそうですか。じゃ、ちょっと待ちましょう

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 授業記録

1.て形
て形はまずグループ分けから入るのだが、まずこれが難しい・・・
学生からしたら、動詞をまずグループ分けして、2gVならマスをテに変えるだけ、3gVは覚えるのみ、1gVはしっちゃかめっちゃか、という非常に面倒なところ。
教えるのが難しいのだから、勉強する方はもっと大変だろうと思う。
作り方を入れたら、FCなどで十分な口慣らしをする。
私はいつも作り方を教えた後に、学生に「こんな活用のルールなんか覚えても無駄。何度も言って覚えろ!と言っている。とにかくもう何度も何度もFCで言わせていくことが一番の近道なのだ。
頭の中でいちいちルールなんて考えるよりも、口が覚えれば、会話内でスムーズにて形が使える。

2.行きますのて形

言わずと知れたて形のあらくれもの。どのクラスも初日、二日目、三日目は変換ができる。しかし、それは教えた直後だからであって、時間がたって16課などの継起を教える際にはもう「行きて」「行いて」「行て」となっている。口頭も筆記も両方である。行きますのFCは多めに入れておく

.「貸す」「借りる」ダイクシス
L5の「行く」「来る」の混同同様、視点をどこに置くかで決まるダイクシス。
「貸す」「借りる」はL14で出てくる「~てください」「~ましょうか」で正しく使える学生は多くはない。時間に余裕があるなら、Sが消しゴムがなく、Tだけが持っている状況を与えるなどして、「貸してください」と何度もリピートさせて、口で覚えさせるしかない。

4.「貸してください」だけ覚えてたらええねん!
それから上述にこだわって、同時に「借りてください」「貸してください」を提出する方がいるが、止めた方が賢明。わざわざ(あまり)使わない「借りてください」を出して、これとこれはこう違うからね!!と熱弁する必要はない。テストでも「借りてください」を問う問題を出す必要はない。使わないのだから。
とにかく同時に出したときの混乱があまりにも酷いので、「借りてください」という日本語はない!ぐらいのスタンスで構わない。
※学校という場所に限れば、確かに「S1さん、消しゴムをまた忘れたんですか。じゃ隣の人に借りてください」と言う事もあるが、特殊な場合の事は考えなくていい

 考察

1.N(めいし)の+Vマス+方(かた)
この文型は特にみん日では触れず、簡単に語として入っているが、教科書によるので、一応こちらでL14までの語でこの文型が使える動詞を載せておく。
寿司 → 寿司の食べ方
駅 → 駅の行き方
漢字 → 読みます 書きます
図書館 本 借ります
手紙 →出します(手紙を)
エアコン →消します




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【略称の意味】
T=教師 S=学生 TS=教師から学生に ST=学生から教師に G=ジェスチャー P=場所 X=文型前の言葉 Y=文型後の言葉(前件と後件ではない) FC=フラッシュカード PC=絵カード LC=文字カード WB=ホワイトボード ◆=目標・これからやる事 ★=レアリア・プリント 1gV=1グループ動詞 L51=みん日では非提出 比.=比較対象文型 参.=参考として見ておくもの 教問=教科書問題 例文=教科書の例文 手引き=みんなの日本語の手引き  標問=みん日標準問題集 秘訣=日本語の教え方の秘訣[くわしい教案と教授法]1~13課 14~25課  26~37課  38~50課 
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