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 16課 Vて、Vて(継起) ~てから Aくて、Aくて、 ~は~が

~ いろいろな一覧 ~
2版動詞 1~25課 2版動詞 26~50課 2版形容詞  例文

ゲーム   文型   副詞・接続詞   活用
・  助詞・助数詞・疑問詞

1~25課2版1版① 26~50課2版1版②  カタカナ  場所


2017年4月、サイトをリニューアルしました。
新サイト:日本語教師のN1et ➔教案ページ 授業のコツ
教案や一覧はみんなの日本語2版対応(情報量は倍以上に)、ブログページの新設など様々な面で改良しました。

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 新出語

・「乗り換えます」の助詞に注意。「電車を~」とも言うが、扱わない
 新宿でJR/地下鉄に~
・「~が形容詞」は背以外にも、宿題/テストが多い、など
・「どの」:「どんな」との混同が酷く、なかなか定着しない。ここでしっかり強調する
・まず、次に、それから:ソレカラのみL6L11で既習。この3つは中級、上級でも主に小論の書き方などで使う非常に重要な接続詞である。ここで初出となるので、気合を入れて教授。ちなみに、これは未習の「~とおりに」でも大活躍する

【旧新版みん日の移動・削除の語】
他の課から移動(初版で新出): 見学します(18課) すごいですね。(12課) 電話します(20課)
               どれ(8課) 始めます(14課) 出します[手紙を~](13課)
2版で新たに追加      :おろします[お金を~] 飲みます(飲酒の意味) 鼻
この課から移動       :やめます[会社を~](21課) 留学生(11課)
削除            :-----

 教師用メモ

1.時制は文末によって過去、非過去が決まる

2.文が長くなるので、区切って練習したり、PCなどを使って少しでも負担を軽くする

3.B-1からB-4まで同じような~て~ての単純でつまらない練習のように思えるが、その通りで、同じようなことを少し変えてやっているだけなのである。そこでの本当の狙いはて形の変換と動詞を覚えることにあるのだろうから、できるだけ普段使わない動詞を提出すること

【第2版と1版の違い】
・練習Aは同じ
・練習Cもほぼ同じ
・新旧B-1~3、旧B-5と新B-6、旧B-6と新B-8、同じ
・B-4は扱われる文型は同じだが、練習法が多少違う
 旧B-4 A大学を出てから、何をしますか B外国へ行って、働きます
 新B-4 Aもうレポートを出しましたか Bいいえ、まだです。もう一度読んでから、出します
・旧版B-7は「どう」だけの練習だが、新版B-7では「どう」と「どんな」が混ざった練習になっている

【文型対応表】
新A-1 B-1,2 C-1
新A-2 B-3,4 C-2
新A-3 B-5
新A-4 B-6,7,8 C-3

 教案

A-1  ~て、~て、~ (~て、~て、それから~)
1.前後関係を強めたい時は「それから」を付ける
2.下の板書は下クラス用で、助詞があれこれ変わると負担が増えるのでこうした後件はヲで統一しているが、こうすると「後件は必ずヲなんだ!」と誤解される。必ず他の助詞でも練習すること。
 できる上クラスなら「明日何をする」「昨日何をした」かを複数聞いて始めた方が指定するよりも断然いい
3.ソレカラの後に後件を強く大げさに言って、後件を強調することを伝える
4.読点があることに注意。読点は赤ペンで目立たせる
5.「タクシーに乗って」のような付帯状況にならないように注意

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◆まずは使う動詞と、場所の名前を口頭で確認
T:ここはどこですか
S:図書館です
T:図書館で何をしますか
S:本を読みます/借ります

◆それぞれの場所PCを見せていき、そこで何をするかなどを考えさせながら、文型を使った文作をさせていく。

B-1
◆PCを紙芝居のように見せていき、ててますを言わせていく。途中真っ白な紙を見せて、何をするか個人に当てて言わせる。場所PCは~先生や学生の顔写真を貼り付け混ぜておくと楽しい

B-2
C-1
どうやって 道順や方法を尋ねる。教科書では主に道順 
教問・標問・手引きのどこにもない。あるのは例文の2のみだが、様々なやり方を聞く機会が多い学生には必要不可欠な疑問詞
1.手引きだと次のA-2テカラの後に入るドウヤッテだが、テテソレカラの後に入れたほうが、どうやってと共にうまく入り、練習もスムーズ
◆地図や路線図を使って、行き方を尋ねる
T:ここは駅です。私は新宿へ行きたいです。(路線図を見せる)う~ん、よくわかりません。あ、あそこに駅の人がいます。すみません、何に乗りますか、どこで乗りますか、何時の電車ですか。(3つも質問して大変だ、疲れたという表情をする)新宿まで、ど・う・や・って行きますか

板書 新宿まで どうやって 行きますか
全体リピート→個別に言わせる

(外で、地図を持ちながら、同じように警察に道を尋ねる)

   <場所>から<場所>まで どうやって 行きますか
板書 ここから 新宿まで どうやって 行きますか
全体リピート→個別に言わせる


◆Sが見たことのないような物を見せる
T:これは何ですか(テープのりを見せる)
S:?それは何ですか
T:使い方がわかりますか
S:わかりません
T:使い方がわかりません。質問します。(「何」「どれ」 などの文字カードを見せながら)これですか、これですか
S:何!
T:(首を振る)いいえ、(どうやっての文字カードを見せる)どうやってです

板書 どうやって 使いますか
全体リピート→個別に言わせる

◆食べ方がわからない物を見せて、

板書 どうやって食べますか

◆「どうやって+動詞」が自然になるように並べたFCを見せて口慣らし
◆板書の新宿を他の場所に変えて代入練習
A-2  ~てから、~
1.「それから」同様、前件の後で後件が行われる事を強調
例えば、よく「朝食→歯磨き」なのか「歯磨き→朝食」なのかが話題になるが、そういうどちらが先か人によって違うことなどではこの文型が適している。しかし、必ず揉めるので、導入では使えない。他にも一般的には大学卒業→就職だが、逆を言いたい時などは「仕事をやめてから、大学に入りました」と言う方が自然。しかし、あまりこれにこだわらなくてもいい(違いを示せるほどの語彙が16課までにない)
2.三文の接続は可能だが、教科書では扱わない
「〇宿題をしてから、母に電話して、寝ました」「×宿題をしてから、母に電話してから、寝ました」
3.「~てから、~てください」の形は標問で2つ、教問は5-4で1つ扱っているので、余裕があるなら入れる
4.「いつ~ます/ましたか」で質問すると、この文型がぴったりくる
いつ 宿題をし ますか
6.導入はTが「いつ」を使ってQ、Sがテテソレカラで答える→T:答えはテカラマスの方がいいと伝える
7.16課「Vてから」
  34課「Vたあとで

比.て以来N2
比.次第N2
◆普通は逆とか、人によって順番が違う事を強調するものを言う文型。しかし、それだけだと「なるほど、普通とは逆の事だけに使うのか」と誤解されてしまうので、身近な例など、色々な使用場面を提示する


T:皆さんはいつ日本語の勉強を始めましたか
S:国で/大学に入ってから/日本へ来てから、始めました

板書 大学にはいって から、日本語の勉強を始めました
全体リピート→個別に言わせる

◆動詞PCを2枚WBに貼り付け、→を書き、継起の用法である事を示す

◆あらかじめ並べておいた動詞のFCを使って、素早くめくり、文をSに繋げさせる
T:(FC食べます)食べてから、(FC勉強します)勉強します。皆さん、言ってください(FC聞きます)
S:聞いてから、
T:(FC寝ます)
S:寝ます

B-3
1.◆Tが様々なGをし、それを見てSが動詞をテカラで繋げながら発話していく
T:私は今晩・・・(勉強するG)何をしますか
S:勉強します
T:勉強してか・ら、(本を読むG)
S:本を読みます
T:私は今朝・・・(勉強するG)
S:勉強してから
T:勉強してか・ら、(本を読むG)
S:本を読みます
T:違います。今朝ですから、本を読み・・・?
S:読みました
全体で発話させた後、個人に当てて言わせる

B-4教科書の例文を使って実際にTSで一回、SSで何度か質問をする
T:大学を出てから、何をしますか
S1:会社に入ります
T:(S1にS2に同じ質問をするよう促す)

C-2
1.TSで会話
T:S1さんは日本語が上手ですね。どのくらい勉強しましたか
S1:一年ぐらいです
T:いつ始めましたか
S1:大学に入ってから/日本へ来てから、始めました
T:そうですか。すごいですね/本当に上手です!
S1:いいえ・ありがとうございます。でも、まだまだです

2.最初のAの発話の日本語を料理やサッカーに変えて会話を作る
T:S1さんは料理が上手ですね。どのくらい勉強しましたか
S1:~年ぐらいです
・・・

◆時間があれば「~から」の用法まとめをやる
L4 ②L9 ③L11 ④L16
用法が四つあり、それぞれ違う事、助詞や活用が違う事に注意させながら教授する。詳しくは各教案を参照

◆「てて」との違い。質問があれば
Q:いつ結婚しますか
 △会社に入って、します
 〇会社に入ってから、します

板書 〇宿題をしてから、母に電話して、寝ました
   ×宿題をしてから、母に電話してから、寝ました

板書 ◎仕事をやめてから、大学に入ります
   〇仕事をやめて、大学に入ります
A-3  ~は~が~
1.日本 は 女の人 が きれいです。 = 日本の女 の 人 は きれいです
◆導入
T:私は長いです。ここ(手を指しながら)が?ここ(身長)が?ここ(舌)が?わかりません。私は髪が長いです

T私はカキアゲです
   髪が・・・?
   背が・・・?
   サッカーが・・・?
   頭が・・・?
   ~さんは?
東京は人が多いです
A-4  ~くて/~で、~
※「~くて」の形はここで新出
逆接のガを使わないといけないところはそれも復習がてら提出
 くて → 〇: ++ --  
 が  → ×: +- -+
T彼女  は チョウさんです
髪が黒くて、短いです

B-5身近な物を説明させる
どの~ですか
1.混乱するので、一つずつ入れる。既習のものは簡単に


B-6 学生に学生の説明をさせる
T~さんはどの人ですか
Sあの髪が長くて、きれいな人です

「Qどの~ですかAあの~です」「どんな~ですか」の比較

B-7
C-3

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 授業記録

1.活用ぐちゃぐちゃ
動詞・形容詞・名詞の4時制は12課までで全て出ている訳だが、上級の学生でもこの時制を正しく使い分けられる学生は多くない。
時間が許す限り、FCなどを使って、練習するべし!
形容詞などのFCを使って、①FCを見せ、S:おいしいです、おしくないです。 と言わせるのももちろん有効だが、例えば活用語尾だけのFCを作り、活用の練習に焦点を当ててやるという方法もある。
①↓の活用語尾だけが書かれたFCを見せて、品詞を言わせていく

~くて
~くない
~くなかったです
~です
~でした
~じゃありません
~じゃありませんでした
~で
~ます
~ません
~ました
~ませんでした

②全品詞FCを混ぜて、実際に活用させていく。その際、一時制に絞って実施する

2.A-2
 Q:きのう晩御飯を食べてから、何をしましたか 
 A:きのう晩御飯を食べてから、宿題をしました
  と繰り返しをする学生が目立つ。注意して

 考察



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【略称の意味】
T=教師 S=学生 TS=教師から学生に ST=学生から教師に G=ジェスチャー P=場所 X=文型前の言葉 Y=文型後の言葉(前件と後件ではない) FC=フラッシュカード PC=絵カード LC=文字カード WB=ホワイトボード ◆=目標・これからやる事 ★=レアリア・プリント 1gV=1グループ動詞 L51=みん日では非提出 比.=比較対象文型 参.=参考として見ておくもの 教問=教科書問題 例文=教科書の例文 手引き=みんなの日本語の手引き  標問=みん日標準問題集 秘訣=日本語の教え方の秘訣[くわしい教案と教授法]1~13課 14~25課  26~37課  38~50課 
文練=みんなの日本語文型練習帳1~25課  26~50課