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1~25課 26~50課
2017年4月、サイトをリニューアルしました。
新サイト:日本語教師のN1et ➔教案ページ ➔授業のコツ
教案や一覧はみんなの日本語2版対応(情報量は倍以上に)、ブログページの新設など様々な面で改良しました。
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・手に入る:教問の読解にあるだけだが、一応説明する
・原因L46と理由L44:原因は悪いことに
火事の〇原因×理由 ・日本へ来た×原因〇理由
【旧新版みん日の移動・削除の語】
他の課から移動(初版で新出):届きます[荷物が~](36課) 入学します[大学に~](31課) 卒業します[大学を~](31課) 焼けます[パンが、肉が~](39課) 半年(50課) 申し訳ありません。(41課
2版で新たに追加 :---
この課から移動 :パンフレット(43 課)
削除 :注射 ステレオ 食欲
1.「ところ(所)」はL8で一度出ているが、用途が違う 2.全て無生物などに使えないことなどからもわかるが、無意志動詞は不可 3.トコロは「ちょうど今(から)」などを表すので、教室内での導入ではやりづらい。QAでやる 4.この初級のトコロの用法は実に簡単で楽しいのだが、簡単過ぎてなめてかかるSも出る。しかし、実はこのトコロ、中級で非常に様々な使い方をし、かなり面倒な文型なのだ。 【ところ+『だ』『だった』『に』『を』『が』】など、他にも偶然の発見など(先生に聞いたところ、答えがわかった)、JLPT文型中でも使い方が最多の部類。 |
ここで少しでもトコロに馴染んでもらうのと、負担を少なくする事を目指す。余裕があればなめている学生にこれらを教えて「なめんなよ」と勧告してもいい
【第1版と2版の違い】
新旧で扱う文型は同じだが、旧はA-1・2・3でトコロを時制で分けているが、新はA-1でまとめて3つを扱う。
旧A-4→新A-2 旧A-5→新A-3
練習Bは新の方が多い→旧:全6つ、新:全8つ
トコロの練習Bは旧がやたら「~もう~か」が多いが、概ね同じ(旧:B-1~3、新:B-1~4)で、新の方が多い。
A-1 Vジ+ところです N3・4 【直前】 1.ある動作が始まる直前であることを表す 2.トコロがNである事を教えたいので、B-1.1は必須 3.導入はTのGで、「今からするぞ!」というGで巧みに 4.トコロダもヨウダL47も文の中に必須の言葉ではない。「たった今仕事が終わったところだ」と言おうが、「たった今仕事が終わった」と言おうが、意味に大差はない。ここで一度、「中級ではこんな文型を勉強する」と予備知識を与えることで、モチベーション向上をはかることもできる 参.L45 |
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◆「Vジところ」が一番正しく使える状況 A:ちょっとー!皿置きっぱなしなんだけどー! B:ち、違うよ。今洗うところだよ と何かやっていない事を責められた時に「今からやるところだったんだよ」と言い訳する時に使う。「ところだった」はもちろん言えないため、「ところだ」で教授 ◆T:(準備運動をし、ダンスをする構え)ダンスを…?するところです 飲む・書く・テレビを見る・勉強する・新聞を読む・吸う・謝る ◆「歌を歌います」と「歌を歌うところです」をGで違いを示す ◆休み時間・朝/昼ごはん T:もう休みましたか S:これから休むところです ◆24時間を一本の線にして、各時点に番号を振り、板書をする 旧B-1QA。Aは全てイイエで、+時間名詞 昼はんはもう食べましたか Aいいえ、これから食べるところです 旧B-1.1談話。 Aいっしょにサッカーに行きませんか Bすみません。今から洗濯するところなんです Aじゃ、また次の機会に |
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A-2 Vテイルところです 1.ある動作がまさに行われている最中であることを表す 参.L14 |
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◆導入や練習はL14のものをそのままでもいい B-2QA。Aは全てイイエで、+時間名詞 【Vテいる+ところです】 Qコピーはもうできましたか Aいいえ、今やっているところです C-1 |
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A-3 Vタ+ところです N3・4 【直後】 1.ある動作が終わった直後であることを表す 2.「~ところ」は「です」の他に、助詞「へ、を、に、で」を伴う表現、「彼女と話しているところへ友達が来ました。」などもあるが、それらを扱うのは中級 |
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◆トコロの最後なので、他2つも復習がてら入れつつ、導入すれば理解の助けにもなる。 例えばある外国人が日本へ来て、日本語学校で勉強し、成長していくまでを紙芝居(作るのは大変だが)のようにして物語風にやってもおもしろい ①これから日本へ行く ②日本に着いた ③バスに乗る ④降りた ・・・ 旧B-3QA。【Vタ+ところです】 Qもう~ましたか Aはい、たった今~たところです 旧B-3.5活動 TがA-1~3の導入でやってきたGを今度はSにゲーム感覚でやってもらう。指示は専用のカードを配る。使うのは「る/ている+ところ」のみ 談話で。下線以外は板書しておく。最初のAの呼びかけを合図にBがG開始 A:Bさん、今ちょっといい? B:ごめん、今から電話かけるところなんだ(BはG中) A:そっか。じゃ、また後で |
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A-4 Vタ+ばかりです 1.ある行為や出来事が行われてからすぐに、という話者の気持ち 2.バカリはNと同様の扱い 「ばかりなのに」 ノニだけだと、Naと勘違いされるので、「ばかりの」も提示すること(教問にある) ・去年結婚したばかりの人はS1さんです 比.トコロも直後を表すが、バカリは話者の感覚による 時間名詞の使用制限に気を付ける 参.バカリ族 バカリは意味用法が多く、この段階までくると先を勉強している学生がいるので、質問がくる場合がある |
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◆人生であまりしない事を提示。直後なのでバカリとトコロ両方使える文を提示→トコロでは言えない程時間の感覚をあけた例文を提示 両方可 ごはんを食べた トコロ不可 日本へ来た 卒業する 入学する 家を建てる 会社に入る B-4 ◆ T:私は去年引っ越ししました。でも今年引っ越ししました S:ええ、早いですよ T:早いですか。みなさんは一年に何回引っ越ししますか S:3年に一回します T:普通引っ越しはそうですね。去年引っ越し、今年また引っ越し。 去年引っ越ししたばかりなのに、今年また引っ越ししました ↓ B-5 C-2 |
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A-5 N4 ~はずです ハズダの用法は2つある。教科書はどちらかと言うと必然の方だが、どちらにしても100%ではないことに注意 ・彼は来るはずだ (↑100%来るわけではない。話者が絶対に来ると信じて発話している) ただ、100%ではないが、90%、80%とも言い切れない。 ・彼は生きているはずです これは話者がダメだと思ってはいるが、生きていてほしいという希望的観測を含めた表現で、話者は実際は生きていないと思っている場合にも使えるので、ハズ=高確率ではない |
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◆L21推量「と思う」で推量という概念を思い出す→ハズダはそれ以上に確実性が高い事を示せる文型 T:S1さん(必ず授業途中で寝る)はいつも寝ますね。今日は…何時に寝ますか S1:先生!今日は寝ません! T:ええ、本当かなあ?まだ起きていますが…11時ぐらいかなあ S1さんは11時に寝ると思います → S1さんは11時に寝るはずです B-6 C-3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
みん日を二つに分けるなら、L29が境目だとは言ったが、L45とL46の間にも大きな壁があるように感じる。それはL46からの文型である。 トコロダもそうだが、L47のヨウダなども非常に「中級らしい」文型である。トコロダもヨウダも文の中に必須の言葉ではない。「たった今仕事が終わったところだ」と言おうが、「たった今仕事が終わった」と言おうが、意味に大差はない。 だから、使おうともしないのだろうし、覚えもしない。 上述したが、「中級ではこんな文型を勉強する」と予備知識を与えることで、向上心の高い学生のモチベーション向上をはかることもできる |
1.L23トとハズダの比較
トも『高確率で物事が起こる』ことを表す文型だが、ハズダの方がより主観的であり、さらに、トはおおむね100%を表すが、ハズダはそうとは限らない。
・(飛行機事故で母親の安否がわからない息子の一言)母は生きているはずだ
飛行機が墜落し、生きている確率は0に近い。息子もそれはわかっているが、「生きていて欲しい」という希望を普段は高確率を表すハズダを使って言っているのだ。
では、トとハズダ、2つを同時に使った場合、どうなるのか。
・暖かくなると、桜が咲くハズダ
まず、誤用ではない。確実性の高い事実を客観的に表すトと、希望など主観的な推量を表すハズダ、矛盾しているようだが、これは飛行機の例文同様、希望を表すものとなる。例えば、なかなか花が咲かない桜の木を見ながら
・もう少し暖かくなると、桜が咲くはずだよ
と言えば、かなり自然に聞こえる
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【略称の意味】
T=教師 S=学生 TS=教師から学生に ST=学生から教師に G=ジェスチャー P=場所 X=文型前の言葉 Y=文型後の言葉(前件と後件ではない) FC=フラッシュカード PC=絵カード LC=文字カード WB=ホワイトボード ◆=目標・これからやる事 ★=レアリア・プリント 1gV=1グループ動詞 L51=みん日では非提出 比.=比較対象文型 参.=参考として見ておくもの 教問=教科書問題 例文=教科書の例文 手引き=みんなの日本語の手引き
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